アルコール依存症の親を持つ 成人済ACのブログ

親のアルコール依存症問題と、自身のAC回復を願って。

演技性人格障害

母は、自己申告で「一滴も飲んでない」状態が続いています。

 

でも時々、言動が危うい時があります。

 

たとえば「ビール飲まなくなったけどさー、コーヒーとナッツすごくとるようになったから、(金銭的に)あんまり変わらないかも」

 

とか。

 

あと先日Iさんのところで、仲間内で集まった時に

またあの悪い癖が出ていました。

 

自分が過去に酒に酔ってしたケガを、「自分のうっかり」とかにすり替えて

痛々しい話をして、同情を買う、ってやつ。

 

当時の状況をしってる私は、聴いててほんと腹が立つし

さらに「でも私ってまじめだから、絶対仕事休んじゃいけないって思って行ったし」とか。

実際は休んでます。二日酔いでもちょくちょく休んでました。

 

どうして、ああいう嘘を、さも本当のように言えるんだろう。

ヘドが出ます。

 

それでちょっと「平気でうそをつく人間」のことを調べたら

そういう人間に振り回されて困っている人ってけっこういるみたいで

ぞろぞろ出てきました。

 

で、母の場合はちょっと「演技性人格障害」のケがあるみたいです。

 

もともとをたどると、親の愛を感じられずに育った、自己肯定感の低い人間が

周囲の関心を引こうとして、事実を大きく捻じ曲げたり、大げさに感情表現したり

するんだそうですが。

 

そういえば、精神的にちょっとキてる時の母は、いちいち大袈裟です。

ちょっとしたことを、ものすごいことのように言うし

身振り手振りも大きくて、知らない人がみたら元気のあるおしゃべりおばさんかもしれないけど

 

身内から見ると、恥ずかしいし、内容はウソだし、ほんと意味不明。

 

平気でうそをつく人間は、もともとが可哀想な人、というのが

大方の評価のようなんですが

 

たとえ生まれが可哀想でも、たとえば本当に愛してくれる人を見つけるとか

自分で過去の自分をケアするとか

そういうことで自己肯定感って高めていけないのかしら。

 

 

私には、少なくとも母は、そういう努力を一切していないし

しようともしてないように見える。必要すら感じてないし

もしかしたら、そういう方法も知らないのかもしれないけど。

(過去にセルフケアみたいな方法はアドバイスしたけどスルーされたんだろう)

 

 

幼いころ、親って怖いし、絶対的な存在だったけど

自分がこどもを持つ年になったら、どんどんバケの皮がはがれてきて

ただのみじめな人間に見えてきている。

 

尊敬すべきところはいっぱいあるんだろうけれど、普通のお母さんが出来ないような

すごいところも、昔から当たり前に見すぎて

なにが普通じゃないことなのか、わかりづらいというのもあるんだと思う。

 

母はすごく料理が上手なんだけど、(よくそう言われるんだけど)

それも昔から当たり前に見てきて、それがすごいことなのか、よくわからない。

 

もちろん自分はそんなに料理もうまくないし、好きじゃないから

自分に比べれたらマメに台所に立つ人だなあとは思うけれど。

 

お互いの良いところを、素直に良いとみられないところが

親子の悪いところなのかもしれない。