アルコール依存症の親を持つ 成人済ACのブログ

親のアルコール依存症問題と、自身のAC回復を願って。

父のこと

たぶん、以前にもここで紹介したことがあると思うのですが

アルコール依存症のなれのはて

 

このブログを始めたころ、同じような境遇にいる人の気持ちを知りたいと思い

いろんな方のブログを覗きました。

 

その中で、特にこの方のブログが、もうどうにも胸を打って、今日

久しぶりにのぞかせていただいたのですが

『この国が簡単にアルコールの買えない国だったら』と心底から思いました。

 

なぜ家族というだけで、こんなにつらい思いをしなければならないんだろう。

 

本当に理不尽です。

 

私はアメリカの医療ドラマが大好きで何度も繰り返し見るのですが

アメリカは酒に加えてドラッグも蔓延しているので、もっとひどいですね。

でもアメリカでは更生施設が日本より充実している感じがします。

『依存症は病気だから治療する』という意識が強いように感じます。

(医療ドラマだから当然かもしれません。実際はもっと悲惨かも)

 

私の母方の祖父も、依存症でした。

呑み始めたのは母が幼いころからで

最後は肝硬変で呑めなくなり、私が2歳のとき亡くなったと思います。

なぜか母はこの祖父が大好きで、祖父のせいで家庭はめちゃくちゃで

長年、勉強もままならないような状態だったはずなのに、母の中の祖父のイメージは

『オシャレでやさしいお父さん』のままです。本当に不思議です。

 

私自身も、母に幼少時から振り回され、傷付けられ、40歳間近になった今も

健全な親子関係が築けないまま、ことあるごとにつらい思いをしてきているのに

時折ふっと、母の体臭を思いだして懐かしくなったりするのだから

意味が分かりません。

 

最近はなぜか父も恋しく思い、父と話をしてみたい気持ちになっています。

脳こうそくで倒れた義父が半年の入院後、亡くなってしまい

そのお葬式にきていた人が、義父の一周忌の前に亡くなったり

突然、まだ60歳そこそこの叔父の訃報を聞いたりと

『男の人ってあっけなく死ぬんだな』という気持ちが強くなったからかもしれません。

 

父は昔から仕事を理由に家におらず、わめきまくる母から逃げ回っていた感じで

家に帰りたくない、ちやほやされたいという気持ちから、接待呑みのあと

一人で高級なバーやキャバクラで呑みなおすことが多く

どんどん借金を膨らませていった人間です。

彼は基本的に家では呑まず、呑んだとしても酔わない程度でした。

酔って母に暴力を振るったことなどなかったと思います。

でも喧嘩は四六時中していました。母が吹っ掛けるからです。

 

母はことあるごとに『離婚してくれ』と叫んでは父に食器を投げたりしていました。

父はまともに議論をしようとせず(まあ相手は酔っ払いなので当然といえば当然)

母が一人で家じゅうを破壊して、暴れまわっていた気がします。

そのくせ母は『あんたたちがいるから離婚できない』と言い続けていました。

こどもからしたら、さっさと別れればいいじゃんか、と思っていました。

母は、高給取りの父のお金がなくなるのが怖かったんでしょう。

 

祖父が依存症になり、貧乏で苦労した幼少期のイメージが強かったのかもしれません。

 

 

私の父はお金の管理ができない人です。

住宅ローンと、呑み屋のツケをカードローンを借り回すことでやりくりしていました。

 

結果としてリーマンショック後に首が回らなくなり、新婚の自分たちや、弟

自分の実家の祖母や叔母や、伯母の家族たちにも迷惑をかけました。

その時は祖母が、自分が施設に入るためにとってあったお金を工面して乗り切ったようですが、結局それも借り倒しで返済しないまま祖母は亡くなりました。

 

当時、こども時代ぶりに話す叔母(父の姉で夫は銀行員)に

「あんたのお父さんは頭がおかしい、昔はあんたのお母さんが離婚離婚と騒ぐのがおかしいと思っていたが、今回のことでよく分かった。借金の状況もひどい。

あれは他人と一緒に暮らしていけない男だ」といわれたのを覚えています。

 

それで私から絶縁宣言をしてもう10年近く、連絡を取っていません。

 

数年前に退職を期に債務整理をしたらしく、母の元に債権有無の確認がありました。

(母は弁護士に相談して父の年金を母にいくらか分けるように訴えていたのですが、すべての通告は無視されています)

築15年を過ぎた田舎の実家は価値がないので残ったみたいです。

結果として借金がどうなったのかよくわかりません。

 

自分の学生時代のアルバムなどがまだあるかもしれないので

それを取りに実家にいきたいな、とはずっと思っていますが

弟から聞くに、中は相当悲惨な状態になっているみたいなのでいつ行けるかわかりません。

 

なんだか久しぶりに書くので、文章が支離滅裂ですが。

 

とにかく、↑のブログはアルコール問題に関わる人は一度見てみてほしいブログです。