悲しい病気
アルコール依存症の人のブログを読んでいると本当に悲しくなる。
私は時々自分の今いる場所を確かめるために、ほかのかたのブログを読むんだけど
ここんとこずっと読ませていただいていたブログも、大変悲しいものだった。
こないだたまたまみかけたブログも、ちょうど確信犯でスリップしたところで
その原因もはっきりしていて、冷静に?スリップしていて
なんて悲しい病気なんだろうと改めて思った。
今回母が私が知っているだけで2度目のスリップをしたのだけど
その原因になったのはたぶん私だ。
まわりくどいのでぼやかさずに書くが
母は自宅の二階を改装してホテルをやろうとしている。
以前は自宅でレストランをしていた。
けれど、一人でやっている小さな自宅レストランであり
母は依存症だ。
一人でやっているので、予約を入れてもらうシステムになっているが
予約の電話をお客さんがすると、すでに酔っているということがたびたびあり
また、予約なしで飛び込みできたお客さんにへべれけで対応するということも
たびたびあり
だんだんと客足は遠のき、今は完全にレストランはやっていない。
去年の夏の断酒後、時々予約の電話が入っているようなのだが
「一組のために料理を作るのがめんどくさい」と理由をつけて断っているようだ。
私はこのレストランのためにお金をかけない広告の方法などかなり協力した。
看板も作ったし、料理の写真を撮ってブログも立ち上げた。
頑張って更新し、グルメサイトにも複数登録して管理していた。
しかし、母はといえば、肝心の予約の電話がかかってきても酔っぱらっていて
まともに予約が受けられないのだ。
シラフで受けていても、当日料理をしながら朝から呑んでいたり
夜の予約の時はお客さんと一緒になって呑んだり、メチャクチャだった。
だから、レストランをほぼ辞めた状態の今、新しくホテルを始めたいといい始めたときに「はあ!?なに言ってんの?」だった。
レストランはせいぜい3時間もすればお客さんは帰る。
しかしホテルは早ければ午後3時にチェックインして翌日の9時とかまでお客さんがずっといるのだ。
そのあいだ、なにか事故や急病があったらオーナーだって寝てはいられない。
場合によっては治療や救急病院への搬送や、いろいろある。
もちろんなにもトラブルは起きないかもしれないが。
もしもトラブルが起きたときに、母が冷静に対処できるとは到底思えないのだ。
そしてもう、私は母のためにあれこれ手を尽くして、時間をかけて広報をやってやる気にはならない。
もうこりごりだ。
こちらはまじめに協力しても、本人が責任感なく酔っていて、
酔っていなくても文句ばかり愚痴ばかりいって、自分の仕事を楽しまないのだ。
母の家のリフォームは完成していて、いつでもお客さんが泊まれる状態にはなっている。
でも私は広告のことをふられるたびに「テレビ局に自分で電話すると取材に来てくれるらしいよ」などとはぐらかしてきた。
母は自分ではテレビ局などに電話するわけがないのだ。
その気になれば地元のテレビ局の番号なんていくらでもわかるのに、自分ではなにもしようとしないで、他人にばかり「どうしたらいいか」と持ち掛ける。
「わたしが○○できるからやってあげようか」という人の出現を待っているのだ。
実はレストランの開業の時もそうだったらしい。
たまたま地元新聞のグルメ担当の人が新規オープンの小さなレストランがあると記事にしてくれて、それで一気に広がったのだ。
最初の数年は一人で孤軍奮闘頑張ったらしいが
数年後に私とこどもが、やむを得ない事情で母の家に転がり込むことになってしまい、半年間にわたって店を閉めざるを得なかった(自宅兼店舗なので)
毎日のように予約の電話がかかってきていたが、断り続けているうちにだんだんと電話の鳴る回数が減った。
その経緯があったから、私も自分のできることがあれば協力しようと、自分たちの住む家が確保できてからは、広告担当になってあれこれ頑張った。
ところが。。。。というわけだ。
長くなるので一度ここで切ろうか。